10年間、東京の飲食店で働いていました。
六本木や銀座など日本でも1流と呼ばれるような場所で店長まで勤めることができて、とても刺激的で楽しい毎日でした。
しかし30歳を超えたあたりで、このままここで続けていっていいのかと思うようにもなりました。
飲食業は好きだけど、自分の店を出したいと思うほどでもないし。
でもこのままずっと店で働くのは正直しんどい、、、
その後、いろいろあって会社を退職。
始めは飲食業も辞めるつもりでした。
そんなボクが、出張料理人という形で全国各地を料理しながら旅しています。
店で働いていた時とは違い、色んな場所に自ら出向いていって、現地の食材を使って料理する。
調理設備も毎回違うので大変なことも多いのですが、ボクは今のスタイルが気に入っています。
この記事では実際に出張料理人をやってみて感じたことをまとめました。
飲食業の新しい形としてもめっちゃありやと思うんですよねぇ!
飲食業の問題点
ボクが飲食店で働きながら感じていたことは
- 長時間労働
- 休みにくい
- 店の場所を移動しにくい
- お客様を選びにくい
- お客様の来店人数が不安定
- 設備の維持管理が大変
- 初期投資が高い
- 固定費が高い
一般的に飲食業のデメリットとして考えらえることばかりです。
構造上の問題でもあるのですぐには解決できないものも少なくないのですが、今後飲食業が魅力的な仕事として評価されるためになんとかしたいと思っていました。
飲食業は好きだし続けていきたいけど、負担が大きすぎる、、、
そんな理由で辞めていく人があとを絶ちません。
せっかく調理技術や好かれる人柄を持っているのにもったいないと思ってしまう人も多いんです。
そういう人にこそ、出張料理人という働き方を選択肢のひとつとして提案したいんです!
出張料理人のメリット
今年から本格的に出張料理人としての活動をスタートさせました。
3ヶ月やってみた感想としては
- スケジュールは自分次第なので、働く日や時間を選びやすい
- 出張先の厨房を使わせていただくため、設備投資や固定費がかからない
- 自分の意思でお客様を選ぶことができる(断ることができる)
- 人が集まっているところに出張すれば集客する必要がない
- あらかじめ人数が決まっていることが多く、ムダやロスが出ない
いかかでしょうか?
先ほど書いた問題点が見事に解決できていると思いませんか?
10年間で培った技術や経験を生かしつつ、やれるところだけいいとこ取りさせてもらっています。
もちろん出張料理人1本を仕事にするとなると、しっかりとした戦略や営業活動も必要にはなります。
ただボクの場合、複業でやっていることのひとつなのでこれぐらいのノリがちょうどいいみたいです。
飲食業のやり方はひとつじゃない
「飲食業=お店を持つ」
そう思われがちですが、今の時代やり方次第でいくらでも選択肢は作れます。
自分に合ったスタイルで続けていけるのであれあそれがベスト。
出張料理人というスタイルのおかげですべてを自分で決められるようになりました。
店で働くことがすべてじゃない。
その気になればいつでも働ける。
飲食業だって自分のペースで仕事ができる。
そして何より、料理は最高のコミュニケーションツールだということを強く感じます。
初めていった場所でも、料理を作ってみんなで食べればもうすぐに仲良くなれちゃう。
これは他の仕事ではなかなかできないことです。
やっぱり飲食業やっていてよかった。
これからもムリせず、楽しく続けていきたいなと思います。
日々の料理の記録はInstagramに載せてあるので、よかったらどうぞ!