映画「君の名は。」がどえらいことになってるみたい。
別に好みを押し付ける必要はないんやけどね。それぞれの感じ方があってしかるべき。
興収145億円突破『君の名は。』 公開前の見積もりは15億円(NEWS ポストセブン) – Yahoo!ニュース https://t.co/oFJSdlmSwp #Yahooニュース— 六角人@団長P (@rokkakujizo) 2016年10月14日
ボクも2回見に行ってるけどやっぱよかった。
そら細かいとこツッコミだしたらいくらでもあるけど、そんなことしたってしゃあないよね。
好き嫌いは誰にだってあるし。
どれだけの人を楽しませたかってのが大事なとこでしょう。
やってることは昔から変わってない
新海監督の作品はデビュー当時から見ていました。
初めては「ほしのこえ」
自主制作で、監督はもちろん作画、背景、編集、声優に至るまでほとんどすべてのパートをひとりで作ってしまったという鬼のような作品。
映画の世界に憧れていたボクは個人でここまでできる時代になったんや!すげー!とめちゃめちゃ興奮しました。
個人制作はほとんどが同人誌などの漫画や小説。映像は作れてもPVぐらいと思われていた時期に、短編映画として完成されていた「ほしのこえ」を発表したことで新海誠の名前は一躍有名になったのでした。
アニメ好きの界隈の中で。
その後も新作を発表するごとに新海さんの評価は上がっていきました。
どの作品にも共通していえることは、情景描写の美しさと独白を多用した心情描写の巧みさ。
テーマは男女のすれ違いから起こる切なさや苦しさみたいなのが多い。
表現方法や世界観は毎回違うけど、描きたいことってずっと変わってないんだろうな。
そしてそれが多くの人にやっと受け入れられたっていうのが今の状況なのかも。
一部のアニメファンの中だけで有名だった新海誠の名がついに一般でも認知されるようになったっていうのは、うれしいですねー。
どれだけすばらしい作品でも知られなければ意味がない
世の中にはあまり知られていないけど、めっちゃおもしろい作品はたくさんあって。
でも、先入観だけで受け入れられなかったりするのが非常に残念。
アニメだって昔は「子どもが見るもの」というイメージでした。
それを宮崎駿さんがスタジオジブリを立ち上げて作品を発表し続けることで「アニメは大人が見ても十分楽しめるもの」という評価に変わってきたんです。
今ではすっかり名作とされている「風の谷のナウシカ」ですら、公開当時の興行成績はそれほどよくありませんでした。
おもしろい作品を作るっていうのは大前提なんやけど、多くの人に見てもらうっていう工夫をしないとヒット作品は生まれないんです。
そう考えると、宮崎さんをここまでの存在にしたのは鈴木敏夫さんの力が大きいですよねぇ。
自分が本当にやりたいことをやるために
ボクが今やっている飲食業界にもいるんですよ。
「うまいもんさえ出していれば、客は来てくれる」
それで繁盛するなら、最高の食材を集めてきて完璧な調理ができればどんな店でも人気店になるってことでしょ?
そんな簡単な話、ある訳ない。
有名店から独立した人の店が数年で潰れてしまうのはここが理由です。
確かに料理の腕はあるし、食材にもこだわってるんだろうけど、それ、お客様に伝わってますか?
分かる人には分かるっていうけど、分かる人は毎日来てくれるわけじゃない。
分かんない人にも本当の料理のすばらしさ楽しさを伝えるのがあなたの仕事なんじゃないですか、と。
仕事としてやっていく限りは続けていかないといけない。
ただ料理したいだけなら自炊でもええやん。家族に食べてもらえば。
自分がやりたいことを続けていくためにはお金は絶対に必要で、お金を稼ぎ続けるためにもファンを増やす努力は惜しんだらあかんのです。
映画も飲食も一発屋みたいなのはあります。
難しいのは続けていくこと。ずっと愛される存在になること。
理想を語るだけなら誰にでもできる。
本当にやりたいことをやるためにも、まずは稼げるってのが最低条件なんやないでしょうか。
毎日、自分が安心して生きていくことができてこそ、新しい挑戦もできるんとちゃうかなー。
新海監督のこれからがめっちゃ楽しみ
「君の名は。」のヒットで一気にポスト宮崎駿とまでいわれるようになった新海誠。
これからは資金的環境的にもかなり整った制作が可能になるはずです。
つまり、本当にやりたいことをやれる状況が整ったってことです。
今までの世界観をさらに昇華していくのか。
まったく新しい世界に飛び出していくのか。
答えは次回作を楽しみに待つしかないっすね!

ユリイカ 2016年9月号 特集=新海誠 ―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ