【南九州食材の旅～西山ファミリー農園～】ニンジン嫌いが作るニンジンは果物にも負けない甘さ！

鹿児島の農作物といえば何を思い浮かべますか？

はい。

答えは。

「サツマイモ」

当たり前すぎますね！

まああまりにも「サツマイモ」の圧が強すぎて仕方のないことだと思います。
ボク自身も今回鹿児島に来るまではよく知りませんでした。

今回はサツマイモだけでなくめちゃくちゃうまいニンジンを作っている農家さんがいるという噂を聞きつけて、西山ファミリー農園に行ってきました！

 

鹿児島県南九州市頴娃町「西山ファミリー農園」

今日はよろしくお願いします！

西山家はお父さんが農業を始められて、当初から慣行農法に頼らない独自の農業を続けてこられました。
そうして生産された野菜にはファンも多く、HPから直接買うことができます。

西山ファミリー農園HP

長男である栄一さん（写真右側）は京都で働いていたところを帰郷して、就農されたそうです。

 

ビニールハウス見学

まずはビニールハウスの見学。
まもなく植え付けが始まるサツマイモの苗作りが行われていました。

西山さんの畑では「紅はるか」を始め5種類のサツマイモを作っています。
収穫は10月ごろ。
種類を増やすことで変化も出せるし、収穫時期も伸びるもんね。

 

隣のハウスではオクラを栽培しています。

オクラの生産量は鹿児島が日本一。
しかもそのほとんどは指宿市近隣の鹿児島南部で生産してるんやって。
知ってました？

同じオクラでも育ち方に差があるのは農法の違いです。
比べてみると一目瞭然！
もちろん見た目だけでなく、味や食感にもかなりの違いが出るそうです。

西山さんはお父さんの農法をそのまま受け継ぐだけでなく、ご自分でも試行錯誤をされています。
こういった地道な研究が安心安全でおいしい野菜を作るためには欠かせないんですね！

 

有機栽培のニンジン畑

「ニンジン畑もあるけど、見てく？」

よろしくお願いしゃっす！

お待ちかねのニンジン畑へ向かいます。
しかも、西山家ではニンジンを有機栽培で作ってるんやって。

で、畑がこれ。
草っ原じゃないですよ。
農薬を使っていないので雑草も元気に生えてくるんです。

野うさぎが草を食べにくるほど、自然に近い畑なんですね！

おもむろにニンジンを抜き始める西山さん。

「せっかくなんで、持って帰ってください！」

抜きたてのニンジンをたくさんいただきました！

ニンジンの糖度は普通8前後が多いのですが、西山さんのニンジンは10を超えるそうです。
知らずに食べた人が柿と間違えたぐらい。

つまり、果物と同じぐらい甘い！

その甘みを生かして、ニンジンジュースなどの加工品も作っているそう。
めっちゃ飲んでみたい！

ここでさらに衝撃的な事実。

「実はニンジン、キライなんよね」

「ボクもキライです、、、。昔、ニンジンを食べ終わるまで学校に行かせてもらえなくて、、、」

西山兄弟、ニンジンがキライです！！
ニンジンはキライでもうまいニンジンは作れる！

畑を見た後に、お話を聞くことができました。
西山家では有機栽培だけでなく、様々な農法に挑戦されています。

野菜の質だけを考えれば有機栽培がいいのでしょうが、手間は慣行農法の5倍ぐらいかかるそうです。
しかも生産量は減ってしまいます。
そこまでして育てたとしても、売値が5倍になるわけではない。
値段が高すぎるとなかなか売れないという現実問題。

しかも今年はニンジンが豊作すぎてさらに値段が下がりがちだそう。

もちろん、そんなことも豪快に笑い飛ばしながら西山さんは情熱を持って野菜作りに取り組まれています。
ニンジンのことはキライでも、その人柄が味につながっているのかもしれませんね！

ちなみに、西山家の野菜はオンラインショップから購入できますので
ご興味ある方は下のリンクから！
▶︎西山ファミリー農園オンラインショップ

 

ニンジンプリン作りました！

いただいたニンジンはもちろん生でもむちゃくちゃうまかったのですけど、料理人としては芸がない。
ということで果物並みの甘さを生かしてデザートを作ることにしました。

元々のニンジンが甘いので、砂糖は使いませんでした。

完成！！

ニンジンそのものの色も出ていて見た目もきれい。
砕いたニンジンはこしたりせず、そのまま使ったのでつぶつぶ感があって食べ応え抜群！

牛乳とハチミツでまろやかな味になっているのでニンジン嫌いの人にもオススメです。

このプリンなら西山さんも食べられると思うんよなぁ、、、
今度行く時はぜひお土産に持って行こー！