昨日の営業中の出来事。
予約いただいたお客様がまったくいらっしゃらない。
しかも団体様。
お電話してもつながらない。
業界用語でいうと「ノーショー」
いわゆる、無断キャンセルってやつです。
もくじ
ノーショーは飲食店最大の悲劇
みなさん、飲食店の予約ってしたことありますよね?
せっかくの楽しい食事の時間を演出するためにも、お店を確保することは必須条件です。
大切な人との会であればあるほど、お店選びも慎重になるはず。
そして、当日間違いがないように事前にちゃんと予約していく。
当たり前のことです。
しかし、予約についてはすごく細かいのに、キャンセルすることについては無頓着な人がたまーにいらっしゃるんですよね。
こういうの、ホンマにやめてください!
予約を頂けるというのは非常にありがたいし、うれしいことです。
ボクら飲食店はわざわざ予約していただいたお客様の期待に応えるために、席の確保はもちろん、食材の準備や当日スムーズに対応できるようにオペレーションの計画を立てます。
他のお客様もいる中で、できる限り喜んでいただけるよう準備をしているんです。
それなのに、何の連絡もなく、いらっしゃらない。
こちらから連絡を取ろうとしてもつながらない。
こういうことがあると、飲食店はめっちゃダメージ受けるんですよね。
ノーショーをして、いいことはひとつもなし
とはいっても、飲食で働いたことがない人にはなかなかわからないと思うので。
ノーショーが引き起こす影響を大きく分けて3つにまとめてみました。
【利益の損失】
先ほども書きましたが、お店ではお客様を迎え入れるために最大限の準備をしています。
食材を仕入れて仕込む。
必要なスタッフの人数をそろえる。
どういう風にお迎えするのかミーティングもします。
それらがすべて無駄になってしまうわけで。
食材は他の料理に使えればまだいいのですが、余った場合はすべてロス。
生鮮食品は食べきれなければ廃棄するしかなくなってしまいます。
スタッフも多すぎれば人件費が無駄にかかることになります。
基本的に飲食業という商売はそこまで利益率のいいものではないので、ちょっとした経費の高騰がモロに経営を左右します。
お金の話になってしまいますが、こちらも商売としてやっているので。
ノーショーは死活問題です。
【機会の損失】
予約がある限りはお席を確保しなければなりません。
ですので、お客様がいらっしゃらない限り、その席は空席のままということになってしまいます。
もし、早めにキャンセルすることが分かっていれば、他のお客様をお迎えできたかもしれない、ということがよくあるんですよね。
せっかく他のお客様を断ってまで用意した席に誰も来ないなんて、こんな悲しいことありますか?
もしかしたら、これから常連様になってくれたかもしれない方を、席が空いているにも関わらずお迎えすることができない。
短期的、長期的にみても機会の損失です。
売上もそうですが、お客様に食べていただいてナンボの商売。
お客様に食事をしていただかないことには何も始まりません。
【お客様の不利益】
店側でも極力ノーショーが起こらないように、事前の確認電話などはさせていただいております。
それでもなくならない場合はどうなるか。
やりたくはないのですが、お客様に負担していただくことになるかもしれません。
値段に始めから損失分を乗っけてしまう。
つまり、値上げです。
まあ、値上げはかなり極端な例ですが。
そこまでにはならないとしても、ノーショーされるとスタッフのモチベーションはめっちゃ下がるので、お客様への対応に影響が出る可能性もなきにしもあらず。
なんにしても、いいことはひとつもないですねぇ。
飲食店側にも原因はある
予約はお客様がするものだからノーショーの原因はお客様にある、と思いがちですが、それだけでもないんです。
そもそもノーショーされまくる店って、店側の方にも何か問題のある場合が多いです。
予約の管理がいい加減だったり、対応が悪かったり。
自分たちのことを棚に上げてお客様を批判するのも、飲食に携わる者として恥ずかしい
キャンセルしたら次ぎいつ入れるか分からない。
ノーショーしたら申し訳ないぐらいの店を作れって話です。
だから飲食店側の人間としては「ノーショーさせてしまったら負けだ!」ぐらいの気持ちでいた方がいいんすよ。
文句言うてるぐらいなら、次につなげてやったらねば!
飲食店としてこれだけは守ってほしいこと
最後に。
お客様にお願いしたいことはひとつ。
キャンセル連絡は必ずしてください!
これは予約をした人の責任です。
軽い気持ちで連絡しなかったことがどれだけ飲食店に被害を与えているか知ってください。
別にキャンセルされたからって怒らないですよ。
ガッカリはしますけど。
でも、連絡もなく来ないよりはよっぽどマシです。
今回はダメでも次また来てくれたらいいなと思いますしね。
お客様に喜んでいただくために、飲食店は最大限の努力をしています。
そういうがんばっている人たちの気持ちを踏みにじらないでほしいっす。
そこのところ、ぜひともよろしくお願いします!
まいどおおきに!!